皮膚の病気について
皮膚の病気は多岐に渡ります。
皮膚は目に見えるのだから診断ができて当たり前と思われているかもしれません。
確かに見た瞬間答えに至ることも有りますが、多くの情報はむしろ患者さんからの問診や検査により得られています。
見た目と問診や検査から得た情報を総合し、より確かな診断に結びつけます。
患者さんのお話を頼りに診断にいたるケースも多いので、何でもお気軽にお話して下さい。
一般皮膚科の対象疾患
●皮膚の色素班
白斑
皮膚の一部が白く抜けてしまう病気です。後天性では原因不明の尋常性白斑、年齢を重ねると出現する白斑が主であります。外用で改善しないものは紫外線療法を行いますが治療抵抗性の場合が有ります。
肝斑
①左右対称である。②境界が割とはっきりしている。③眼周囲は侵されない。が合言葉です。どう見ても肝斑ですねと言う方は内服と洗顔時の指導、紫外線予防で改善される方が多いですのでまずは保険治療を受けてみましょう。妊娠で生じたものは数か月経つと改善してきます。
しみ
肝斑と診断されていることが有りますが別物です。紫外線の影響等で生じる皮膚のエイジング現象です。紫外線の予防も大切です。
後天性メラノサイトーシス(ADM)
こちらも肝斑やしみと言われがちですが、肝斑や一般的なシミより深いところに病巣が有りますのでやや青みがかって見えます。両側性のものも有れば片側性にでてくることも有ります。こちらは病巣が深く真皮まで届くレーザーしか効果が有りません。
入れ墨
大人になって切除したくなった方や、染料に含まれる金属により痒みやかぶれがでてしまう方は相談下さい。